診察スケジュール
 
9:00〜12:00 ×
14:00〜17:30 × ×
祝祭日は診療します
INFORMATION
外来診療について
肺、腹部、骨のレントゲン、心電図、血液検査、尿検査、超音波検査などを行い、総合的に心身を診ております。どんな病気の方でも気楽にご相談においでください。広い点滴スペースがあり、通路をへだてて薬局もあります。買い物ついでにお立ち寄りください。
入院が必要な時は、軽症のかたでご希望があればいの町内の病院に、高度医療が必要なら高知市内の専門医の病院に速やかに入院を手配しております。安心しておいでください。
特定健診、予防注射、各種健康診断は随時おこなっています。詳細はお電話にて問い合わせください。
とんぼ院長の目
11月になりました。日は短くなりましたが、気温は快適で気持ちがいいです。
最近クリニックが混み合い、待ち時間が長くなりご迷惑をおかけしています。11月末か12月初めより息子の恵悟と一緒に診療することになりました。2診体制になるので、混雑は軽減すると思います。それまでもうしばらくご容赦ください。恵悟が患者さんに慣れるまで、少しギクシャクするかもしれませんが、長い目で見てやっていただきたいと思います。また診察室増設工事に伴い一時的に騒音が出るかもしれません。ご容赦ください。
最近よく新型コロナウイルスワクチンを打ったほうがいいかたずねられます。実は私も悩んでいます。新型コロナウイルスは変異が早く、今流行している株は、従来の免疫から逃れるように変異をしています。そのため大きな流行の波になるのです。ということは次に流行する株は今のワクチンによる免疫から逃れるように変異した株になる可能性が高く、ワクチンの効果は少ない可能性が高いと思われます。重症化予防効果は、以前の強力株の時期のデータはありますが、最近の弱毒株の時期のはっきりと有効性を示すデータはなさそうです。最近は軽症化してきてほとんど熱もなく、症状の軽い方が多いです。高熱をだして、すごくしんどそうなかたは減ってきています。私はワクチンを打つと熱がでるので、感染しても軽症、打ったほうか得か悩ましいです。
インフルエンザより新型コロナウイルス感染で死亡した方が多かったという報道がありました。新型コロナウイルス感染が多く、そのためかインフルエンザにかかる方が相対的に少なかったためでしょうか。また新型コロナウイルス感染の薬があまり効かないということを示しているのかもしれません。
何回か感染して基礎免疫が付いた方が多くなったために、しだいに軽症化して無症状の方も増えてきています。知らないうちに軽症の方からのウイルスに暴露され、それがワクチンとなって重症化しないというのが従来型のコロナウイルス感染です。新型コロナウイルス感染はそういうことになっていく途中だと思います。外来診療をしているといろんな風邪をひきますが、非常に軽症です。だから今どんな風邪が流行っているか実体験でも分かります。少しずつウイルスを患者さんからもらい免疫が付いてきているのでしょう。外来に従事している職員も同様です。ウイルスとの付き合い方はそういうものだと思います。でも万一感染して患者さんに迷惑をお掛けしたらいけないので、ワクチンを接種しそうな気がしています。
私も年をとってきて、頭の回転が遅くなりミスも増えてきました。何か気か気がついたら遠慮なくおっしゃってください。できる間は診療するつもりですが、少しずつ次の世代に後退していく必要があるでしょう。(11月1日)

12月になりました。急に寒くなりこのころの気候です。インフルエンザが少しづつ増えてきています。新型コロナよりずっとしんどいという方が多いですが、症状は例年のインフルエンザ感染より少し軽い印象です。
診察室増設工事が終わり、今月から息子の恵悟が手伝ってくれています。恵悟は卒業後高知医療センターで血液内科医としてずっと働き、今も週1回高知医療センターに手伝いに行っています。その後大阪国際がんセンターに1年半、北海道の日高徳洲会病院で漢方の勉強を約1年して帰ってきました。今のところ暇にしているので、お急ぎの方は彼に診てもらうと丁寧で早いと思います。
私も少しづつ時間ができてきて、患者さんとゆっくりお話しができることを期待してます。
うつや適応障害などの方は時間をとってゆっくりお話を聞いた方がいいのですが、少しでも多くの方を良くしたいので、1人当たりの時間が限られてきてしまい、申し訳なく思っています。そのため1人当たり30分以上かけて診療し、その分だけ高い料金を頂くという通常の診療システムはとっていません。
恵悟もうつなどの心の病に興味を持っているので遠慮なく診てもらえたらいいと思います。(12月11日)

明けましておめでとうございます。1月になり寒い日が続いていますが、皆様大丈夫でしょうか。
昨年の正月休みはバッハの装飾音の練習を一生懸命にしたのですが、それが昨日のことのように思われます。いくつか大きい出来事は覚えているのですが。忙しかったであろう毎日はほとんど記憶に残っていません。年を取ると月日が経つのが早くなりますが、それにしてもひどいものだと思います。
おそらく年をとってくると以前経験したことが多くなりそれは記憶に残らないのでしょう。子供の時はすべてが初めて経験することのため1日が長いと感じると思います。新しい所へ旅をすると1日が長くなりますが、それは日常を離れて新しい経験を多くするためと思われます。しばらく長い旅をしていませんが、元気なうちにゆっくり長い旅をしたいと思います。いつも新しいことに挑戦をしていたら、1日が長くなります。ピカソのようにいつも新しいことに挑むことが大切です。今年は何の新しいことにチャレンジしようかと感じた正月休みでした。
息子の恵悟が手伝ってくれだして1か月がたちました。おかげで以前よりクリニックの待ち時間は減ってきています。彼は約1年北海道で漢方治療の修行をしてきています。私より詳しい所があります。まだまだそれほど混んでないので気楽に受診していただけたらと思います。
A型インフルエンザの方が多いです。今年はお年寄りやワクチン接種をしている方は、症状が軽いです。若い方やワクチン接種をしてない方は高熱が出てしんどいようです。ワクチンは効いているようです。お年寄りが軽いのはずっと以前に流行った型に近いのかもしれません。新型コロナウイルス感染の方も時々おいでますが、増えてきている印象です。症状は軽くなってきていますが、かかると5日間仕事を休む必要があります。お気をつけください。喉や鼻水から咳になる風も流行っていて時々咳喘息になるかたもおいでます。(1月11日)

2月になりました。寒い日が続いています。インフルエンザは少し下火になりましたが、新型コロナウイルス感染の方は時々おいでます。
風邪薬を飲むと風邪の直りが悪くなる可能性が高いです。風邪薬といっても風邪を治す薬ではなく、症状を軽くする薬です。そもそも風邪のウイルスを抑える薬は、インフルエンザと新型コロナウイルスに対する薬があるだけで、そのほかのウイルスに有効な薬はありません。溶連菌による咽頭炎や扁桃炎(喉の痛み)はペニシリンなどの抗生物質が効きます。細菌性の肺炎も同じですが、ウイルス性のものは抗生物質は効きません。抗ウイルス剤でも新型コロナウイルスには有効率が低いです。
うがいをされるかたもおいでると思います。内科医会だったと思いますが、うがいをした群としなかった群をくらべたら、うがいをしなかったほうが直りが早かったとのことです。うがいをすると病原菌以外にも有用菌も死ぬため、病原菌を抑えられなくなるのではないかとのことです。うがいは水道水くらいの弱い消毒作用のあるもので十分なようです。
さて風邪薬ですが、その成分は痛みや熱を軽くする消炎鎮痛剤と、鼻水や咳を軽くする抗ヒスタミン剤が中心で、それに咳止めや痰切りなどを加えたものです。体温が高いと代謝が活発になって免疫の働きがよくなるため熱が出ているのです。それを抑えると直りが悪くなります。軽い炎症ならすぐに治るため、熱を下げても問題はないのですが、インフルエンザのように強い炎症の際、熱を下げると悪化することがあり、直りが悪くなることをよく経験します。有名なのは子供に強い解熱剤を使っておこるライ症候群で命にかかわることがあります。カロナールのようなアセトアミノフェンは効き目は悪いですが、副作用も少なく頻用されるのです。
麻黄剤のような漢方薬は飲むと寒気がなくなり体は楽になりますが、熱は上がります。熱を上げて早く治そうとするためで、その後速やかに良くなってくることが多いです。効くときは葛根湯1服でスパッとよくなることもありますが、うまく当てるのがむつかしいです。体質、症状、起こってからの時間によって有効な漢方薬はそれぞれ異なります。当たらなければあまり効きません。しかし悪さをすることは少ないです。葛根湯のような麻黄剤は都会では胃腸障害などの副作用を出すことが多く使いにくいとのことですが、高知ではかなりの高齢のかたも飲めてよく効いています。どこか忘れましたが、別のところから千葉県の外房に移った医師のかたが、外房では葛根湯が良く効くので驚いたと書かれていたのを読んだことがあります。
新形コロナウイルス感染で高熱を出すかたは減ってきましたが、デルタ株が流行った頃は高熱の方に強力な大青竜湯を中心に漢方薬を使ってよく効いていました。かなりのご高齢の方でも高熱のある時は飲めています。インフルエンザでも同じように症状のきつい時、強い麻黄剤で始めて毎日薬を変えていくことはあります。大体よく効いています。効かないときは薬の変更が必要です。良く効くため新形コロナウイルス感染ですごく高い抗ウイルス剤を使うことは皆無でした。早いかたはその日か翌日には楽になっていました。
そもそも漢方薬は病原菌に対する治療薬がない時代にできたもので、ウイルス感染は有効な薬がないということは昔も今も変わりません。使い方がむつかしいのが難点ですが、うまく使うと良く効くことがあります。私もまだまだ勉強が足りないと思いますが、患者さんのために勉強を続けたいと思っています。(2月1日)