診察スケジュール
 
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14:00〜17:30 × ×
祝祭日は診療します
INFORMATION
外来診療について
肺、腹部、骨のレントゲン、心電図、血液検査、尿検査、超音波検査などを行い、総合的に心身を診ております。どんな病気の方でも気楽にご相談においでください。広い点滴スペースがあり、通路をへだてて薬局もあります。買い物ついでにお立ち寄りください。
入院が必要な時は、軽症のかたでご希望があればいの町内の病院に、高度医療が必要なら高知市内の専門医の病院に速やかに入院を手配しております。安心しておいでください。
特定健診、予防注射、各種健康診断は随時おこなっています。詳細はお電話にて問い合わせください。
とんぼ院長の目
12月になりました。急に寒くなりこのころの気候です。インフルエンザが少しづつ増えてきています。新型コロナよりずっとしんどいという方が多いですが、症状は例年のインフルエンザ感染より少し軽い印象です。
診察室増設工事が終わり、今月から息子の恵悟が手伝ってくれています。恵悟は卒業後高知医療センターで血液内科医としてずっと働き、今も週1回高知医療センターに手伝いに行っています。その後大阪国際がんセンターに1年半、北海道の日高徳洲会病院で漢方の勉強を約1年して帰ってきました。今のところ暇にしているので、お急ぎの方は彼に診てもらうと丁寧で早いと思います。
私も少しづつ時間ができてきて、患者さんとゆっくりお話しができることを期待してます。
うつや適応障害などの方は時間をとってゆっくりお話を聞いた方がいいのですが、少しでも多くの方を良くしたいので、1人当たりの時間が限られてきてしまい、申し訳なく思っています。そのため1人当たり30分以上かけて診療し、その分だけ高い料金を頂くという通常の診療システムはとっていません。
恵悟もうつなどの心の病に興味を持っているので遠慮なく診てもらえたらいいと思います。(12月11日)

明けましておめでとうございます。1月になり寒い日が続いていますが、皆様大丈夫でしょうか。
昨年の正月休みはバッハの装飾音の練習を一生懸命にしたのですが、それが昨日のことのように思われます。いくつか大きい出来事は覚えているのですが。忙しかったであろう毎日はほとんど記憶に残っていません。年を取ると月日が経つのが早くなりますが、それにしてもひどいものだと思います。
おそらく年をとってくると以前経験したことが多くなりそれは記憶に残らないのでしょう。子供の時はすべてが初めて経験することのため1日が長いと感じると思います。新しい所へ旅をすると1日が長くなりますが、それは日常を離れて新しい経験を多くするためと思われます。しばらく長い旅をしていませんが、元気なうちにゆっくり長い旅をしたいと思います。いつも新しいことに挑戦をしていたら、1日が長くなります。ピカソのようにいつも新しいことに挑むことが大切です。今年は何の新しいことにチャレンジしようかと感じた正月休みでした。
息子の恵悟が手伝ってくれだして1か月がたちました。おかげで以前よりクリニックの待ち時間は減ってきています。彼は約1年北海道で漢方治療の修行をしてきています。私より詳しい所があります。まだまだそれほど混んでないので気楽に受診していただけたらと思います。
A型インフルエンザの方が多いです。今年はお年寄りやワクチン接種をしている方は、症状が軽いです。若い方やワクチン接種をしてない方は高熱が出てしんどいようです。ワクチンは効いているようです。お年寄りが軽いのはずっと以前に流行った型に近いのかもしれません。新型コロナウイルス感染の方も時々おいでますが、増えてきている印象です。症状は軽くなってきていますが、かかると5日間仕事を休む必要があります。お気をつけください。喉や鼻水から咳になる風も流行っていて時々咳喘息になるかたもおいでます。(1月11日)

2月になりました。寒い日が続いています。インフルエンザは少し下火になりましたが、新型コロナウイルス感染の方は時々おいでます。
風邪薬を飲むと風邪の直りが悪くなる可能性が高いです。風邪薬といっても風邪を治す薬ではなく、症状を軽くする薬です。そもそも風邪のウイルスを抑える薬は、インフルエンザと新型コロナウイルスに対する薬があるだけで、そのほかのウイルスに有効な薬はありません。溶連菌による咽頭炎や扁桃炎(喉の痛み)はペニシリンなどの抗生物質が効きます。細菌性の肺炎も同じですが、ウイルス性のものは抗生物質は効きません。抗ウイルス剤でも新型コロナウイルスには有効率が低いです。
うがいをされるかたもおいでると思います。内科医会だったと思いますが、うがいをした群としなかった群をくらべたら、うがいをしなかったほうが直りが早かったとのことです。うがいをすると病原菌以外にも有用菌も死ぬため、病原菌を抑えられなくなるのではないかとのことです。うがいは水道水くらいの弱い消毒作用のあるもので十分なようです。
さて風邪薬ですが、その成分は痛みや熱を軽くする消炎鎮痛剤と、鼻水や咳を軽くする抗ヒスタミン剤が中心で、それに咳止めや痰切りなどを加えたものです。体温が高いと代謝が活発になって免疫の働きがよくなるため熱が出ているのです。それを抑えると直りが悪くなります。軽い炎症ならすぐに治るため、熱を下げても問題はないのですが、インフルエンザのように強い炎症の際、熱を下げると悪化することがあり、直りが悪くなることをよく経験します。有名なのは子供に強い解熱剤を使っておこるライ症候群で命にかかわることがあります。カロナールのようなアセトアミノフェンは効き目は悪いですが、副作用も少なく頻用されるのです。
麻黄剤のような漢方薬は飲むと寒気がなくなり体は楽になりますが、熱は上がります。熱を上げて早く治そうとするためで、その後速やかに良くなってくることが多いです。効くときは葛根湯1服でスパッとよくなることもありますが、うまく当てるのがむつかしいです。体質、症状、起こってからの時間によって有効な漢方薬はそれぞれ異なります。当たらなければあまり効きません。しかし悪さをすることは少ないです。葛根湯のような麻黄剤は都会では胃腸障害などの副作用を出すことが多く使いにくいとのことですが、高知ではかなりの高齢のかたも飲めてよく効いています。どこか忘れましたが、別のところから千葉県の外房に移った医師のかたが、外房では葛根湯が良く効くので驚いたと書かれていたのを読んだことがあります。
新形コロナウイルス感染で高熱を出すかたは減ってきましたが、デルタ株が流行った頃は高熱の方に強力な大青竜湯を中心に漢方薬を使ってよく効いていました。かなりのご高齢の方でも高熱のある時は飲めています。インフルエンザでも同じように症状のきつい時、強い麻黄剤で始めて毎日薬を変えていくことはあります。大体よく効いています。効かないときは薬の変更が必要です。良く効くため新形コロナウイルス感染ですごく高い抗ウイルス剤を使うことは皆無でした。早いかたはその日か翌日には楽になっていました。
そもそも漢方薬は病原菌に対する治療薬がない時代にできたもので、ウイルス感染は有効な薬がないということは昔も今も変わりません。使い方がむつかしいのが難点ですが、うまく使うと良く効くことがあります。私もまだまだ勉強が足りないと思いますが、患者さんのために勉強を続けたいと思っています。(2月1日)

3月になりました。
急に暖かくなりましたが、これから杉花粉が大量に飛ぶと思われます。私の花粉症は幸いにも軽いのですが、大量に飛散している時は換気口から入ってくる花粉に反応するので、ああ今は多いのだとわかります。今年の花粉量は例年よりずっと多いと予想されています。今まで花粉症の症状がなかったかたも発症する可能性があります。
この時期鼻水が出たら、風邪か花粉症かはわかりません。血液検査をするか、鼻水に好酸球がたくさん含まれているか調べるとわかりますが、治療法はあまり変わらないので調べることは少ないです。
アレルギーを抑える抗ヒスタミン剤には眠気のあるものが多いです。眠気は個人差が大きく、私は以前は眠気が強いほうでした。最近ほとんど眠気のなく効果も強いものが出ているので、それを投与することが多いです。眠気を意識してないかたでも、テストをすると作業効率は落ちているとのことです。これで抑えきれなければ小青竜湯が効果的で、眠気をおさえてくれる作用があります。ごくまれに胃の刺激で食欲が落ちたりすることがあります。それでだめなら局所ステロイド剤の鼻噴霧も使います。それでもだめなら眠気はありますが古い抗ヒスタミン剤です。さすがに全身ステロイド剤の投与をうけられているかたは見られなくなりましたが、これは副作用が強いのでご注意ください。
舌下免疫療法といって少量の杉花粉エキスを口の中に入れて慣らしていくというものがあります。効果はかなりあるようですが、今は杉花粉エキスの供給が止まっているとのことです。最近の薬の効きが良くなったのと、2年間症状の無い期間もずっと続けなければいけないので、なかなか続かないようです。
息子の恵悟が手伝ってくれだして患者さんの待ち時間がだいぶん短くなってきています。彼は最近風邪をひきやすくなたとぼやいています。私もしょっちゅう風邪をもらいますがすごく軽いです。彼は今までこんなに風邪の患者さんを診てなかったので免疫がついてないためでしょう。一通り風邪の洗礼を受けたら、書状は軽くなると思います。(3月1日)