院長より
ごあいさつ
 このたび高知県で初めて大型量販店内にクリニックモールができ、その中に内科とんぼクリニックを開設いたしました。とんぼのように高い所から複眼の広い視野をもって「良質で高いレベルの医療」を提供したいと考えております。

 地域の皆様に信頼され、愛される医療機関になるように努力してまいります。どうかよろしくお願い致します。

 薬や注射で治療できる病気は内科医の守備範囲と考えます。どんな病気でもお気軽にご相談ください。

院長 藤下 雅敏
プロフィール
昭和47年3月 : 土佐高校卒業
昭和54年3月 : 岐阜大学医学部卒業
      4月 : 岡山大学医学部第2内科
      9月 : 厚生年金高知リハビリテーション病院
昭和55年 9月 : 公立学校共済組合中国中央病院
昭和56年 9月 : 高知医科大学(現高知大学医学部)第3内科
平成 2年 4月 : 高知心臓血管外科病院
平成 5年 5月 : 関田病院(平成15年10月院長)
平成21年 5月 : とんぼクリニック開設

昭和61年 9月 : 医学博士(岡山大学)
昭和63年10月 : 日本内科学会認定内科医
平成 3年 1月 : 日本血液学会専門医/指導医(平成22年辞退)
平成 6年 3月 : 日本呼吸器学会専門医(平成21年辞退)
専門について
 よく「専門は何ですか」とたずねられます。自分では総合医をめざしているつもりです。
 高知医大の時は、血液疾患と呼吸器疾患を中心に診ていましたが、それ以外にも膠原病をはじめ、広くいろいろな珍しい疾患を担当していました。
 厚生年金病院ではリハビリの関係上、脳梗塞や脳出血、また血液透析で糖尿病や慢性腎臓病を診ていました。
中国中央病院では内視鏡室で胃、十二指腸、大腸カメラや膵胆管造影を行っていました。
 高知心臓血管外科病院では心臓病を診ていました。悪性疾患患者さんと数多く接することで心の問題もよく取り扱いました。
 こういう経歴を経て、いろいろな問題をかかえた患者さんを総合的に診るようになってきました。
名前について
 「とんぼ」の名前についてよくたずねられます。「ふじした」というのが発音しにくいためなのです。私個人の力だけでなく職員全員の力で診療するため、皆様に親しまれるいい名前はないかと考えました。
 私は少年時代は他にもれず昆虫少年でした。あの美しく素早いギンヤンマはついに採れずあこがれでした。また飛行機が好きでブーンと飛ぶプロペラ機はなんとなくトンボに似ています。トンボの複眼は広い視野を持ち特定の分野に偏らず全人的な診療を行うクリニックにふさわしいと考えました。新人社員に「君はアリになれるか、そしてトンボになれるか?」と語った偉い人がいます。アリは現場で汗をかき、そしてトンボの広い視野を持つということです。
 「ごくらく」は当初より問題になりました。私が浄土真宗の家庭に育ったせいか、死のイメージがなかったため付けたのですが、皆様には抵抗感が強かったようです。現在はストレス社会で、患者さんを診ていますと問題をかかえて死をも望まれれている方々と多く接します。また前職は問題が多く非常にストレスの多い職場でした。こういうことから、患者さんに少しでもストレスのない穏やかな雰囲気を提供し、職員もストレスなく働くことにより患者さんを温かく包みこんでさしあげたいとの望み名付けたしだいです。
 「ごくらくとんぼ」というのは赤トンボのことで、秋の青空高く飛ぶ様が極楽にいくようだとの意味です。宮崎駿さんの「紅の豚」にそのことを示唆するシーンがでてきます。本来「極楽浄土」とは空想上の理想郷であり、「極楽」とは「楽の極み」のことなのです。これについて京都のある高僧にご相談したところ「いい名前だ」と言っていただきました。
 医療の原点は苦痛をとることです。また、患者さんの一生に責任をもつのが内科医の責務だと覚悟しています。私ももうあまり若くなくなりました。いつ病に倒れるかわかりませんが、ごくらくとんぼのように深刻にならず、しかし真剣に高いレベルの医療を維持し続ける所存です。