診察スケジュール
 
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祝祭日は診療します
INFORMATION
外来診療について
肺、腹部、骨のレントゲン、心電図、血液検査、尿検査、超音波検査などを行い、総合的に心身を診ております。どんな病気の方でも気楽にご相談においでください。広い点滴スペースがあり、通路をへだてて薬局もあります。買い物ついでにお立ち寄りください。
入院が必要な時は、軽症のかたでご希望があればいの町内の病院に、高度医療が必要なら高知市内の専門医の病院に速やかに入院を手配しております。安心しておいでください。
特定健診、予防注射、各種健康診断は随時おこなっています。詳細はお電話にて問い合わせください。
とんぼ院長の目
3月になりました。
急に暖かくなりましたが、これから杉花粉が大量に飛ぶと思われます。私の花粉症は幸いにも軽いのですが、大量に飛散している時は換気口から入ってくる花粉に反応するので、ああ今は多いのだとわかります。今年の花粉量は例年よりずっと多いと予想されています。今まで花粉症の症状がなかったかたも発症する可能性があります。
この時期鼻水が出たら、風邪か花粉症かはわかりません。血液検査をするか、鼻水に好酸球がたくさん含まれているか調べるとわかりますが、治療法はあまり変わらないので調べることは少ないです。
アレルギーを抑える抗ヒスタミン剤には眠気のあるものが多いです。眠気は個人差が大きく、私は以前は眠気が強いほうでした。最近ほとんど眠気のなく効果も強いものが出ているので、それを投与することが多いです。眠気を意識してないかたでも、テストをすると作業効率は落ちているとのことです。これで抑えきれなければ小青竜湯が効果的で、眠気をおさえてくれる作用があります。ごくまれに胃の刺激で食欲が落ちたりすることがあります。それでだめなら局所ステロイド剤の鼻噴霧も使います。それでもだめなら眠気はありますが古い抗ヒスタミン剤です。さすがに全身ステロイド剤の投与をうけられているかたは見られなくなりましたが、これは副作用が強いのでご注意ください。
舌下免疫療法といって少量の杉花粉エキスを口の中に入れて慣らしていくというものがあります。効果はかなりあるようですが、今は杉花粉エキスの供給が止まっているとのことです。最近の薬の効きが良くなったのと、2年間症状の無い期間もずっと続けなければいけないので、なかなか続かないようです。
息子の恵悟が手伝ってくれだして患者さんの待ち時間がだいぶん短くなってきています。彼は最近風邪をひきやすくなたとぼやいています。私もしょっちゅう風邪をもらいますがすごく軽いです。彼は今までこんなに風邪の患者さんを診てなかったので免疫がついてないためでしょう。一通り風邪の洗礼を受けたら、書状は軽くなると思います。(3月1日)

4月になり寒い日と暖かい日が交互で三寒四温です。
先日1回1錠つまり1日3錠服用する薬を1回3錠服用された方がおいでました。なんで間違ったのかは不明です。処方箋は以前は1日分と日数で記入するものでした。1日3錠5日間なら3錠x5日という書き方でしたが、最近1回量と飲む回数と日数つまり1錠x3回x5日と書くこともあり両方の書き方があります。その方はひょっとすると薬袋を見ずに処方内容が書かれた明細書を見て別の医療機関で以前書かれたのが1錠x3回x5日というのでそれに慣れていて勘違いされたのかもしれません。薬剤師さんにはお伝えして注意するよう話ましたが、皆様お気をつけください。
高知では季節の変わり目に調子を崩される方がおいでます。4月になって明るくなりだいぶん気候が安定してきてよくなってくる頃です。精神的に調子が悪くなってしまった際は仕事ができなくなり収入がなくなり十分治療できなくなる方がおいでます。そういう方を助けるために自立支援という制度があります。それを申請すると医療費が軽減されます。本来もっと治療を強化すべき方でこのままでいいと言われる時は経済的な問題で十分治療できないことも多いです。その際は自立支援制度のことをお話ししますが、ご希望があれば受け付けなり私なりにお伝えいただければ書類に記入します。遠慮なくお伝えください。(4月4日)

5月になりました。朝寒い日がありますが、日中はすっかり初夏のような日もあります。
4月から帯状疱疹ワクチン接種の補助がはじまりました。帯状疱疹はこの地区では「あわよ」と呼ばれるようです。粟よ(よはよくわかりません)と書くのでしょうか。
水痘帯状疱疹ウイルスにかかったあとウイルスは神経節に潜んでおり免疫が衰えた時に再活性化して特定の神経に沿って水泡をおこします。最近子供に水痘帯状疱疹ウイルスワクチンを接種しているため、水痘になる方が少なくなり、以前はそういう方からウイルスをもらって免疫のブースターになっていたのが今はその機会が減ったため帯状疱疹が増えており、高齢者に多いです。
ほっておいても治るのですが、帯状疱疹後神経痛といってしつこく強い痛みが残るため、その予防に早く治るよう治療を行います。それでも強い痛みが残ることが多いと言われているためワクチンがあるのです。不活性ワクチンの方が効果が強く、効果も長いですが、2回接種が必要で費用が高く1回7,000円の自己負担が必要です。当院は申請が遅れてしまい接種可能医療機関リストに載ってないですが接種はもちろん行っています。
命にかかわるというものではないので、接種するかどうかは個人の判断になります。というのは、私が医師になってずいぶん沢山の帯状疱疹の方を診てきましたが強い神経痛が残ってしまった方は皆無なのです。発症時よりきちんと神経痛対策をしていればすっきり治りますし、他院で治療して痛みが残った方もちょっとてこずりますが大体神経痛は収まります。軽い痺れ感は残ることはありますが。私自身帯状疱疹後神経痛でてこずったことはないのです。もちろん帯状疱疹にならないことがいいので、打ったほうがいいかと尋ねられると打ったほうがいいと答えています。
先日百日咳を思わせる咳を訴える患者さんがおいでました。百日咳に迅速検査キットが現在入手困難なためあてずっぽで百日咳に効く処方をしました。百日咳は特徴的な咳でなければそのほかの急性気管支炎、要するに咳風邪とは区別がつきません。怪しい時は百日咳に効く薬を出しますが、見逃していることもあると思います。咳は急性気管支炎、感染後咳嗽、アトピー咳嗽、咳喘息、逆流性食道炎による咳、しつこいなら結核などの感染症、間質性肺炎などの疾患など多くの疾患がありそれぞれ治療法は異なるので直りが悪い時はきちんと診断をつけることが大切です。(5月1日)

6月はうっかりこの欄を書くのを忘れてしまいました。何か忙しくかったのか記憶があいまいです。老化でしょうね。
6月に梅雨があけ暑い日が続いています。先日エアコンをかけずに寝て熱中症になった方がおいでました。この夏はどうなるのか心配です。皆様適切にエアコンを使用しましょう。熱い目にあわず、水分を十分とりましょう。大量に水分をとる場合は1gに1g程度の塩を入れる必要があります。5gに一つまみが目安です。スポーツドリンクは飲みやすくするために糖が入っているので、糖尿病の方や肥満症の方は注意してください。
いま喉が痛くてその後咳になる方が多いです。咳の風邪を急性気管支炎といいます。ほとんどはウイルス感染で、発症からすぐは抗生物質は必要ないです。高熱が続く、胸が痛い、息が苦しい、すごくしんどい等があれば肺炎の可能性もあるのでX線をとる必要があります。気管が敏感な方、気道過敏性が高いと言いますが、そういう方は咳喘息になることが多いです。
痰の多い咳、湿性咳嗽と言いますがこのような咳は止めてしまうと痰が肺にたまって苦しくなるので咳止めは控えたほうがいいです。あまりにひどければ消耗するので痰切りとともに咳止めを使います。乾いた咳、乾性咳嗽は止めても大丈夫です。小児は強い咳止めは好ましくないのて麻薬のような強い咳止めは使いません。咳が強いと気管粘膜がはがれて咳が強くなる悪循環に入ってしまいます。咳がひどくても咳喘息の場合は咳止めの効果がすくないので、気管支拡張剤や抗炎症剤が必要になります。アトピー咳嗽の場合は抗ヒスタミン剤のような抗アレルギー剤が有効です。2週間を超すような長い咳は結核やガンの否定のためX線撮影が必要です。煙草を吸う方は慢性閉塞性肺疾患のことが多いため抗コリン剤の吸入は必要になります。風邪の初期の咳には漢方薬もよく効き風邪を早く治す効果も期待できます。マイコプラズマや百日咳の初期は抗生物質が効くので検査する必要があります。咳にもいろいろあり必要な薬が違ってくるのです。どうしても咳が止まらずお困りの方は遠慮なくご相談ください。
息子の恵悟が舌下免疫療法を準備しています。今のところ杉花粉症用の薬が入手できないためチリダニなどのハウスダストしか使えませんが、1年中鼻炎がある方はご相談ください。それに合併したアトピー性皮膚炎にも有効なようです。(7月3日)