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とんぼ院長の目
3月です。梅の花は終わり菜の花がきれいに咲いています。皆様お変わりありませんか。
今シーズンは暮れにA型インフルエンザで警報が出て、年明けからB型でまた警報が出ました。2回でることは珍しいです。
まだB型インフルエンザのかはおいでます。まれにA型インフルエンザや新形コロナウイルスのかたもおいでます。新形コロナウイルス感染は喉の痛みの強い方はおいでますが、ずいぶん軽症化して高熱で苦しむかたはほとんど見られなくなりました。何度か新形コロナウイルスにかっていて免疫がついてきているのでしょう。
新しいウイルス感染症はウイルスの突然変異や動物との接触から人に感染するようになって発生しますが、発生した当初は皆免疫がないため重症化することが多いです。西洋人と初めて接触した南米の原住民はインフルエンザ等のウイルス感染で人口が激減したようです。新形コロナウイルス感染が始まった当初も同じで皆免疫がないため重症化することが多かったのが、ワクチンができて免疫がついてくるにしたがって軽症化してきてあまり症状の無い方おられその方々から多くのかたが感染して免疫を維持しているのでしょう。
発生当初ワクチンがまだ完成してない時スウェーデンで専門家が早く社会全体に免疫をつけるたほうが良いと言ってロックダウンせずにいたため多くの重症感染者が出ました。新形コロナウイルス感染の症状の強さを過少評価したためですが、専門家に対する批判は聞こえてきませんでした(報道されなかったためかもしれません)。専門家に対する敬意があるのでしょう。うらやましいです。
いまだに風邪でおいでた方で抗生物質を出してほしいと言われる方がおいでます。風邪はウイルス感染なので抗生物質は無効です。喉の痛みだけの時は溶連菌感染のことがありますが、鼻水や咳を伴っている時はまず間違いなくウイルス感染だけです。喉がすごく痛く、高熱で首のリンパ腺が腫れている時は溶連菌を調べて検出されれば抗生物質が長めに必要です。ただ検出率は100%ではないので悩むことはあります。急性気管支炎(咳の風邪)で咳がひどく痰が黄色でも細菌感染は稀です。例外はマイコプラズマや百日咳でその流行時はそれらの感染のことがあります。副鼻腔炎も同じでほとんどはウイルス感染です。あまりに症状が強い、高熱である、一度良くなりかけていたのが再び悪化した時は細菌感染の可能性があります。それらのことを考えながら確かめるため胸部レントゲンを撮ったり、血液検査してみたりしているのです。
(3月2日)
4月になり桜がきれいに咲いています。
暖かくなりインフルエンザや新形コロナウイルスにかかられる方はほとんどいなくなりました。
昨年末から禁煙治療の飲み薬が再び使えるようになり時々禁煙治療を希望される方がおいでます。
タバコは日常生活で出会う最大の発がん物質です。動脈硬化や老化し進めます。小さい子供の受動喫煙は喘息やかぜ、気管支炎、肺炎にかかりやすくなり、肺の発育障害をきたして、大人になった時に慢性閉そく性肺疾患(COPD)になりやすくなります。もちろん喫煙者本人も各種ガン、脳卒中、心筋梗塞、喘息、COPD、歯周病などになりやすくなります。また子供が真似をして喫煙者になりやすいです。加熱式タバコにも多くの有害物質が含まれており、恐ろしいことにその危険性はまだ明らかではなっていないのです。
飲み薬の禁煙治療剤は意識を失った方がいたため、自動車運転などの危険な作業をすることが禁じられています。車の運転禁止が」この薬を使う時の障害になりなかなか使う方が増えません。禁煙学会が規制緩和を厚労省に申し出たがダメだったそうです。最終的な禁煙率は貼り薬と大差ないとのことですが、最初の1週間はタバコを吸いながら治療を始められますし、タバコを吸いたくなくなるので楽に禁煙できるのですが仕方がないです。
治療薬を使うと肉体的な禁断症状を無くするので楽に禁煙できます。精神的依存、つまり吸いたい気持ちはなかなかなくならないので2‐3か月の治療期間が必要になります。最後まで治療を続けたほうが禁煙率は高くなります。禁煙もつらいのですが禁煙を維持することもつらそうです。何かの折に1本吸ってしまったら、そのまま吸い続けることになり喫煙者に戻ってしまいます。禁煙に成功した方で1年後禁煙できている割合は半分だそうです。禁煙は何回もする必要があります。禁煙治療失敗した場合1年間は保険が使えません。最低1年間はがんばってもらわなければいけません。
未成年者も禁煙治療の適応になります。先日中学生の禁煙治療をする機会がありました。喫煙時期が若ければ若いほど肺などの障害が大きくなります。薬を調べたところ若年者に使えるかが不明でした。メーカーやあちこちに問い合わせても18歳以上なら使えるがそれ以下は保険では使えない、との回答でした。結局親御さんと相談して自費で治療を行いました。
また先日禁煙治療中、呼気中の一酸化炭素濃度がタバコを吸ってないにもかかわらず7ppmと下がらなかった方がおいでました。ご本人は絶対にタバコは吸っていない、近くにヘビースモーカーや古いエンジンの機械はない、と言われました。良く聞くと石油ストーブを使っているのですが、全く換気をしていないとのことでした。換気せずストーブを使うとその部屋の空気は喫煙者の呼気と同じ位汚染されていることを知りました。喫煙者の呼気と同じ濃度ということは、タバコを吸った時の吸気の濃度よりも濃い有害物質を24時間吸っていることになります。恐ろしいことです。
皆様タバコはぜひ早くやめましょう。(4月1日)
5月になり色とりどりの新緑がきれいです。この時期の森が一番美しく、大好きです。
やっと花粉の飛散が減ってきました。今年は花粉症のひどい方が多かったです。花粉量が多かったのでしょうか。喘息になる方も多かったです。下花粉症になると喘息になりやすいと言われますが、私の印象ではそんなことはないです。そもそも杉やヒノキの花粉はサイズが大きく気管までは届きずらいはずです。鼻でキャッチされるため鼻アレルギーが多くなると理解しています。今年喘息になる方が多かったのは気管支炎を起こす風邪が多かったせいではないかと思います。花粉症がひどく口呼吸する方が多かったせいかもしれません。今でも咳喘息になる方が結構おいでます。咳喘息になると咳止めがあまり効かず、抗ヒスタミン剤や喘息の薬が必要になります。
最近は眠気の無い抗アレルギー剤が人気があります。新しい薬は効果もいいようです。眠気は個人差が大きくなんともないかたもおいでれば、すごく眠いかたもおいでます。子供は眠気に強いと言われますがよくわかりません。花粉症がひどく抗アレルギー剤が十分に効かず眠気に弱い方は鼻スプレーが有効です。市販の血管収縮剤スプレーは即効性があるのですが、連用すると逆に症状を悪化させるので注意が必要です。それでも症状がひどい方は小青竜湯、麻黄湯、五虎湯などの漢方薬を使います。これらは眠気をさます効果があります。小青竜湯は一番使いやすいですが、酸っぱい味が子供さんは苦手のことが多いです。錠剤が飲める子供さんは錠剤、だめなら甘くて苦みのある物、チョコレートペースト、抹茶アイス、ココア等を使うと飲めます。恵悟は薬が苦手でよく抹茶アイスを使いました。その恵悟は自分の子供にココアやチョコレートペーストを使っています。寝る時鼻が詰まって寝にくいなら寝る前に麻黄湯です。不眠症に要注意ですが。すごくひどい方は小青竜湯と五虎湯を一緒に飲むといいです。胃が弱い方は胃痛や胸やけがでるかもしれません。もし胃にこたえるなら五虎湯と二陳湯を一緒にします。五虎二陳湯といいます。ちなみに小青竜湯と五虎湯を一緒にすると竜虎湯といいますが大阪の先生は虎竜湯といいます。阪神、中日ということです(笑)。
これからはイネ科植物の花粉が飛びます。こうして年中鼻炎のかたもおいでます。
副作用の少ない薬を上手く使って快適に過ごすことです。杉に関しては舌下免疫療法が有効です。ただ症状の無い時期もずっと長期に毎日舌の下にいれ続けないといけないのと抗アレルギー剤が良くなってきたので舌下免疫療法をする方は少数です。今杉の舌下免疫療法剤の入手が困難です。ダニの舌下免疫療法は喘息たアトピー性皮膚炎に有効です。恵悟が使用資格を取っています。気楽にご相談ください。(5月1日)
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