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乳房は、乳腺と脂肪と支持組織より成り立っています。乳腺はホルモンの作用によりミルクを作って出す働きがあり、この乳腺は網の目のように張り巡らされています。乳腺はさらに乳管と小葉に分けられます。この乳腺を支えているのがク−パ−靭帯といい、乳腺と乳腺の間には脂肪があります。また、乳首にはミルクの出る穴が15-20個あります。乳がんは乳管あるいは小葉から発生します。 |
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| 授乳中になることが多い病気です。ミルクがたまりすぎたり、乳首や乳輪部から細菌が入ったりして起こります。痛みがおきたり乳房が赤く腫れ、熱が出て、抗生物質が必要なときもあります。また、炎症が強い場合は切開して膿(うみ)を出すこともあります。中年女性にもこれに似たものがあり、症状が軽度で、慢性に経過しているものは、乳がんと区別し難いことがあります。 |
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| 乳腺の病気の中で、最も多い良性の病気です。といってもホルモンの影響による女性特有の変化であり、病気というより生理的なものです。未婚の女性や授乳経験のない30〜40歳代に多く見られます。症状としては乳腺に凸凹のある境界不鮮明なしこりをつくります。生理前にしこりが張ってきたり、痛みが強くなるのが特徴ですが、赤くなったり、へこんだりするような皮膚の変化は見られません。普通、治療の必要はありませんが、痛みがひどい場合には、薬物治療をおこなう場合もあります。触れただけでは乳がんと区別がつきにくいので注意が必要です。 |
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| のう胞とは、乳腺症の1つの形で、乳腺の中に水が溜まった袋のことで、しこりとして触れることがあります。直接の原因は、乳管が詰まり分泌物が溜まることです。超音波検査ですぐに診断ができ、特に治療の必要はありませんが、大きなのう胞で痛みがある場合は注射器でしこりの中の水を吸いとって小さくすることもあります。閉経したあとにはほとんどみられません。 |
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| 15〜30歳位の若い人に多い乳腺の良性腫瘍です。触ると、硬くて丸く、くるくるよく動くビー玉のようなしこりであることが、特徴です。痛みはありません。通常、しこりは小さく、2cm以上になることは少なく、治療の必要はありません。しかし、まれにしこりが急に大きくなることがあり、この場合は摘出手術が必要です。 |
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| 20〜30歳代の若い人に多い腫瘍です。線維腺腫と良く似ていますが、しこりが急速に大きくなるのが特徴です。基本的には良性ですが、悪性化するものもあり、手術により正常乳腺を含めて大きく切除する必要があります。悪性のものの中には、肺をはじめ全身へ血行性転移をするものもあります。 |
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| 乳頭の近くの乳管に出来る良性の腫瘍(ポリープのようなもの)です。乳首から血液や血液の混じった液が出たり、しこりとして気づくこともあります。がんとの区別が難しい場合もあり、詳しい検査が必要です。 |
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乳腺にできる悪性腫瘍です。症状は、しこり、血性分泌、乳首の陥没、皮膚のくぼみ、わきの下のしこりなどさまざまです。早期のがんではごくわずかな乳腺の硬さや違和感で気づいたり、あるいはマンモグラフィ、超音波などの画像検査でしか分からない場合も多くあります。このため、定期的な検診が早期発見にとても重要となります。
治療は手術、制癌剤、女性ホルモンの分泌を抑えるホルモン療法、放射線などありますが、手術が治療の基本です。切らずに治ればいいのでしょうが、どんなに早期でも手術をせずに放っておいたらがんは進行してしまいます。戦う前から負けを宣言しないよう、そして敵を知り、敵から逃げないことが大事です。 |
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| 乳がんは体の表面にある乳腺にできるものであり、他のがんとは違い自分で発見可能です。乳がんの最初の症状はしこり(腫瘤)がほとんどであり、私が以前在籍した高知市立市民病院でも90%の方がしこりを自覚していました。そのうち30%は早期がんでしたが、大部分の方は更衣中、入浴中など偶然にしこりを発見しています。定期的に自己触診を行えば、より小さな早期のがんとして発見できます。 |
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| 乳がんの早期発見に大切なことは、定期的に日を決めて乳房の自己触診を行うことです。正常な乳房でも、若干しこりがあるような感じがしますが、多くは生理前に強く、乳房に痛みを感じることさえあります。したがって、自己触診を行うのは生理終了1週目あたりが適当です。自己触診で健康な自分の乳房の状態が分かりますが、普段と比べて、少しでも変ったことがあれば乳癌専門医の診察を受けるようにしましょう。 |
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乳房の外見を観察し、左右差がないかをみるのがポイントです。両腕を上げた状態、下ろした状態、上半身を左右にひねった状態、腕を上げたまま前かがみになるなどいろいろな状態で観察します。注意点は、左右の大きさの違い、皮膚の凹みの有無などです。 |
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乳首や乳輪部ではへこみやただれが無いか、また乳首が異常な方向を向いていないかを観察します。乳首よりの異常分泌の確認には、人差指と親指で乳首をはさみ乳輪部を下に押しながら指に力を入れます。また、乳房全体を手のひらで圧迫しして乳頭異常分泌がないかも確認します。 |
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検査する側の腕を下げ、わきの下につけたまま、反対側の手で乳房をまんべんなく触ります。指はねかせたまま腹側で触ることが大事で、乳首を中心に渦巻き状あるいは肋骨に平行に内側より外側へ触っていきます。コツとしては、指先は立たせたり、つまんだりせず、ゆっくり丁寧に移動することです。見落としのないように一回でなく2〜3回試みましょう。次に、下げた腕を頭の方に上げて胸を張った姿勢でもう一度ゆっくり触ります。片方が終ったら反対側を調べます。入浴の時には石けん、入浴以外の時ではパウダ−をつけると指のすべりがよく調べやすくなります。脇にしこりがないかも確認します。 |
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検査する側の腕を下げ、わきの下につけたまま、反対側の手で乳房をまんべんなく触ります。指はねかせたまま腹側で触ることが大事で、乳首を中心に渦巻き状あるいは肋骨に平行に内側より外側へ触っていきます。コツとしては、指先は立たせたり、つまんだりせず、ゆっくり丁寧に移動することです。見落としのないように一回でなく2〜3回試みましょう。次に、下げた腕を頭の方に上げて胸を張った姿勢でもう一度ゆっくり触ります。片方が終ったら反対側を調べます。入浴の時には石けん、入浴以外の時ではパウダ−をつけると指のすべりがよく調べやすくなります。脇にしこりがないかも確認します。 |
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| マンモグラフィのみの検査では約10%ほどのがんが見落とされます。しかし、見落とされるがんは触診ではっきり分かるような大きなしこりのことが多く、マンモグラフィで分かるのは手で触っても分からないような小さな早期がんがほとんどです。したがって、自己触診や触診、そしてマンモグラフィや超音波を組み合わせて検診をうけることが見落としを0%に近づけるポイントです。 |
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甲状腺はのど仏の下に蝶が羽を広げたような形をしています。のど仏とは甲状軟骨という大きな軟骨のうち前方に飛び出したところを指し、甲状腺はこの甲状軟骨を目印に探していきます。患者さんの中には、この甲状軟骨を甲状腺のはれと間違って受診される方がいますが、甲状腺はその下にあります。正常の甲状腺は、重さ15〜20グラムくらいの小さなものです。また、軟らかいので通常は外から触れてもなかなかわかりません。甲状腺の後ろには副甲状腺という血液中のカルシウムを調節する臓器が4個あります。大きさは米粒ほどで、これも普通は触ることはできません。 |
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甲状腺は体の成長や新陳代謝を調節するのに必要な甲状腺ホルモンが作られています。と言うと、「ホルモンって何?、新陳代謝って?」となりますね。ホルモンとはからだの中で作り出される、微量で大切な働きをするものの総称です。現在まで50種類以上のホルモンが見つかっていますが、甲状腺ホルモンはそのなかでも最も重要なものの一つです。甲状腺から出されたホルモンは、血液によって全身に運ばれて働きます。
甲状腺ホルモンの主な作用は最初に書いたように新陳代謝を活発にすること、すなわち食物に含まれるいろいろな栄養素を体内で上手に利用されるように働きます。この甲状腺ホルモンが不足すると、新陳代謝は低下するために、いろんな場所の働きが鈍くなってきます。たとえば、脈が遅くなったり、便秘になったり、頭の回転が悪くなったり、子供の場合は身長が伸びにくくなります。逆に多すぎると代謝は活発になりすぎ、よく食べるのにやせる、汗をかきやすい、脈が速いなどの状態となり非常に疲れやすくなります。 |
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大きく分けて下の3つに分類できます。
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バセドウ病・橋本病、この2つはともに自己免疫で起こる病気です。
自己免疫疾患って何?
免疫というのは、はしかに一度かかったら二度かからないというように、体を守るためにあります。そしてこの体を守るための免疫反応が体にとって悪い方向に働く状態をアレルギーといいます。このアレルギー反応は、通常、花粉症のように体の外のものに対して起こりますが、その反応が自分の体に対して起きる場合があります。そういう場合を自己免疫疾患といいます。バセドウ病や橋本病は自分の甲状腺にアレルギー反応を起こしてできた病気です。
バセドウ病も橋本病も同じ自己免疫疾患だったら、どこが違うの?
甲状腺に対してアレルギー反応を起こした結果、甲状腺に痛みや熱を伴わずに慢性の炎症を起こすのが橋本病です。一方、アレルギー反応の結果、甲状腺を刺激する抗体ができて、そのために甲状腺ホルモンの分泌が過剰になる病気がバセドウ病です。 |
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バセドウ病の症状は?
甲状腺ホルモンが過剰になるため次のような症状がでてきます。疲れやすい、動悸がする、汗が多い、手が震える、よく食べるのにやせる、暑さに弱いなどです。また、筋力の低下(特に足の付け根)、手足の麻痺なども時にみられます。
バセドウ病の治療は?
バセドウ病の治療としては、薬、手術、放射線の3つがありますが、残念ながら、自己免疫反応そのものを治す方法はまだ見つかっていません。どの治療にも一長一短がありますが、普通は薬から始めます。 |
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橋本病の症状は?
橋本病では慢性炎症の結果、甲状腺の働きが低下してくることがあり、成人の甲状腺機能低下症の主な原因となっています。甲状腺ホルモンが不足したときの主な症状は、皮膚がかさかさする、顔や手がむくむ、寒がり、便秘、あまり食べないのに太る、髪の毛が抜ける、生理が多い、心不全をおこすなどであり、老化が早くなってきます。
甲状腺機能低下症の治療は?
甲状腺機能低下になると甲状腺ホルモンを投与して治療します。薬には乾燥甲状腺末、チラージンSなどがありますが、現在はチラ−ジンSがよく用いられています。甲状腺機能低下症と診断された場合は薬の量、甲状腺のホルモン検査などを定期的にチェックしていきましょう。また、橋本病の経過中にときとして悪性リンパ腫を合併することがあります。超音波検査を定期的に受けることも重要です。 |

甲状腺内に腫瘍ができる病気です。良性と悪性があり、以下のように分類されます。
良 性:腺腫(せんしゅ)・腺腫様甲状腺腫(せんしゅようこうじょうせんしゅ)・嚢胞(嚢胞)
悪 性:乳頭癌(にゅうとうがん)、濾胞癌(ろほうがん)、髄様癌(ずいようがん)、未分化癌、悪性リンパ腫
これらの腫瘍は、甲状腺の機能にほとんど異常がないため自覚症状はなく、知らない間に大きくなります。自覚症状がないために放っておく患者さんがいますが、悪性腫瘍の場合もあります。きちんと甲状腺専門医にかかり検査を受ける事をお勧めします。 |
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| 甲状腺がもとある格好のまま全体に大きくなっているのですが、その働きは正常で、自己免疫反応のみられないものを言います。原因不明のことが多いのですが、思春期や妊娠中に見られることもあります。経過観察だけで治療の必要はありません。しかし、最近、検査の感度が上がりこれまで単純性甲状腺腫といわれていたものの中に軽症の橋本病や腺腫様甲状腺腫が含まれていることが分かってきています。 |
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| ウイルス感染が原因ではないかと考えられている甲状腺の炎症性の病気です。数ヶ月で治ってしまうので亜急性(急性と慢性の中間)と呼ばれています。甲状腺は硬く腫れ、強い痛みを伴います。また、全身性に発熱をきたします。そして甲状腺に強い炎症を起こすために甲状腺が破壊され、甲状腺ホルモンが漏れ出します。その結果、血液中の甲状腺ホルモンが上昇し、甲状腺機能亢進症が起こります。初期にはその症状が似ているために、風邪やがんと間違われたり、バセドウ病と間違われたりすることがあります。副腎皮質ステロイドによる治療で完全に治る病気です。 |